税金関係

2011年3月25日 (金)

義援金等に関する税務上の取扱い

東北地方太平洋沖地震に係る義援金等について、寄附金控除の対象となる募金は

東北地方太平洋沖地震に係る義援金等に関する税務上の取扱いについて(国税庁 PDF/171KB)
http://www.nta.go.jp/sonota/sonota/osirase/data/h23/jishin/gienkin/gienkin.pdf

にあるとおり、

1. 国又は地方公共団体に対して直接寄附した義援金等
2. 日本赤十字社の「東北関東大震災義援金」口座へ直接寄附した義援金、新聞・放送等の報道機関に対して直接寄附した義援金等で最終的に国又は地方公共団体に拠出されるもの
3.社会福祉法人中央共同募金会の「各県の被災者の生活再建のための基金」として直接寄附した義援金等
4.社会福祉法人中央共同募金会の「地震災害におけるボランティア・NPO活動支援のための募金」(平23.3.15 財務省告示第 84 号)として直接寄附した義援金等
5.募金団体を経由する国等に対する寄附

となっています。

色々迷うようなら、日本赤十字社か中央募金会に支払われるのが無難でしょう。

振込先はコチラです。
日本赤十字社
http://www.jrc.or.jp/contribute/help/l4/Vcms4_00002074.html
事前登録しておけば、領収書を発行。
東北関東大震災 義援金事前登録
https://gienkin.jrc.or.jp/


中央募金会
http://www.akaihane.or.jp/
寄付金の税制優遇について(領収書の発行)
http://www.akaihane.or.jp/en/body02.html

通常、寄附金の損金算入には領収書等の支払の事実を証明する書類が必要ですが、今回、上記日本赤十字社の「東北関東大震災義援金」口座、中央共同募金会の「各県の被災者の生活再建のための義援金」及び「地震災害におけるボランティア・NPO活動支援のための募金」口座への寄附金については不要となっています。

義援金に関する税務上の取扱いFAQ(国税庁 PDF/289KB)
Q14【寄附したことを証する書類】
 http://www.nta.go.jp/sonota/sonota/osirase/data/h23/jishin/gienkin/gien_faq.pdf


ちなみに、中央募金会では、募金を集めるのに使うことのできるラベルがHPで
提供されています。なんだか分からないけど勇気づけられます。
http://www.akaihane.or.jp/pdf/tohoku_label.pdf

利益が出ている3月決算法人の皆様。
決算対策に生命保険に加入するのをやめて義援金を送ってみてはいかがでしょうか?


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2010年6月 2日 (水)

子ども手当と所得税

昨日から子ども手当の支給申請が始まりました。

15歳未満の子どもの保護者に子ども一人当たり26,000円/月(初年度13,000円)で所得制限も無しとあって、財源が4兆5000億円(初年度2兆2500億円)ほど必要とか。

地方負担はボイコットされるし、景気の低迷で税収の落ち込みも深刻で、所得税の控除見直しで対応することとなったわけですが、それでも財源が全然足りないといいます。

地方負担については、児童手当で負担していたのが置き換わるわけですから、その分は負担してくれてもいいんじゃないかと思いますが、やはり自分の都道府県民の利益を代弁すると言いましょうか、財政的な余裕が地方には無いということなんでしょうね。

さて、本題の子ども手当をもらった人に対する課税ですが、
税制改正大綱においても「所得税・個人住民税を課さない」とされていたのを受けまして、

4月1日に施行された「平成二十二年度における子ども手当の支給に関する法律(いわゆる子ども手当法)」において、

(公課の禁止)

第十五条  租税その他の公課は、子ども手当として支給を受けた金銭を標準として、課することができない。

とされており、所得税等も課税されないことになりそうです。

何かと批判の多い子ども手当ですが、支給が決まった背景には先進国中、子育て支援にまわされる予算が最も低いと言う現実(※)があります。

財源ないから、じゃあ止めるではなく、形を変えてでも構わないので子育て支援策は継続していかねば、少子高齢化問題は解決の道が見えてこないと思います。

保護者ではなく保育所等に給付する現物給付案もいいですが、確定申告の給付型税額控除にするのもいいのではないかと思います。国民の納税意識も高まって一石二鳥で。

(※)日本政府が子育ての支援にかけている予算は、GDP比でスウェーデン3.21%、フランス3.00%、ドイツ2.22%に対し、日本は0.81%と先進国中最も少ない国の一つとなっている
(Wikipediaより)

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2010年5月 6日 (木)

経営セーフティ共済

GW明けて。いきなり本格仕事モードの中嶋です。

GWしっかり休んだツケがきているだけなんですが。

yahooニュースでこんな記事が。

ジャスダック上場不動産が倒産 負債150億円、日航に続き2社目

上場会社の倒産は市場に与える影響が大きい感じがして、まだまだ不景気なのかという気分になりますね。

経営セーフティ共済は、中小企業が取引先の倒産によって、連鎖倒産しないように設けられている制度です。

毎月掛金(共済金)を支払っておけば、取引先が倒産したときに、回収困難となった売掛債権等か掛金の10倍までのいずれか少ない金額の融資が受けられます。

掛金は全額損金算入できる(申告時に別表添付が要件)んですが、解約すると掛金全額が返還されます。

簿外の積立預金みたいですね。

が、上記融資を受けると融資額の10%相当の掛金が返還されなくなります(本当の掛け捨てになってしまいます。)

掛金は保険料等で会計処理しますので、解約したときの返還金は雑収入で受け入れです。

なんだか合法的に損失補填等の利益操作に使えてしまいそうです。

独立行政法人だからかなんでもありって感じです。

ここだけの話、節税対策に使っている人も多いんではないかなぁ。

(独)中小企業基盤整備機構 経営セーフティ共済

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2010年2月19日 (金)

確定申告無料相談

昨日は確定申告時期恒例の無料相談に従事してきました。

ほとんど年金受給者の方か、中途退職の給与所得者の確定申告なので、難しくはないのですが来る人の数がすごい。

一日で150人ぐらい来てたはずですが、それを税理士5〜6人で処理していきます。

しかも中には、株の譲渡とか本来無料相談では受付できない申告内容の方が混ざっていることも。。

「この会場では、譲渡の申告は受けられないんですよ〜。」

「なんでや?やってくれへんの?」

「ええ。(会場入口の案内板にでっかく書いてるけど…)税務署に直接行っていただけますか。」

「たらい回しやな〜(怒)」

「はぁ。すみません。」

こんな会話があちらこちらから。

兎も角、今年も無事年一回をお務めを果たせてホッとしています。

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2010年2月16日 (火)

確定申告受付開始!

今日から平成21年分の所得税確定申告書の受付がはじまります。
(申告期限は3月15日まで)

この時期になるとニュースやCMで確定申告の話題が流れるますので、ご存知の方も多いかもしれません。

さて、中嶋事務所では例年2月中に進捗率80%を目指しているわけなのですが、今年も滑り出しは順調で初日の今日も3件ほど提出する予定です。

ただ、今年は税制改正がらみの原稿執筆の仕事が入っていまして、中々ボリュームのある内容になりそうです。

なので、今週は結構そちらに時間を取られ、確定申告の方は少し停滞しそうな雰囲気です。

それもあって、今年はいつもより早目のスタートを切るようにしたわけで、今のところは思い通りに進んでいます。

毎年思いますが、やっぱり早目に進めておくと、出来た申告書を見直す時間も作れますので、ミスが防ぎやすいですね。

勤務時代に多少ありましたが、申告期限ぎりぎりの仕事は、やはり粗くなってしまいがちです。

皆さんも確定申告は早目に終わらせましょうね。
(せこい話ですが、還付加算金を稼ぐために、申告期限ぎりぎりに提出するということもあるにはあります
…)

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2009年12月14日 (月)

平成21年度税理士試験合格発表

先週、12月11日(金) 平成21年度税理士試験の合格発表が行われました。

受験者51,479人に対して5科目合格者は1,058人、一部科目合格者(1科目でも合格した人)は7,116人で合計8,174人、合格率は15.9%でした。

5科目合格者は毎年1000人程度ですので、例年並みといったところです。

11日には合格者名が官報で発表されたのですが、そこには僕が初めて税理士試験専門学校の講師をした年の生徒さんの名前が。

初めて講師をしたのは平成13年ですからもう8年も経っています。
懐かしい気分になってしまいました。

8年間という年月は、働きながら税理士試験を受験されている方にとっては平均的な学習期間なのかもしれませんが、やはり長いです。

今回の合格者の中には8年どころか10年以上受験生活を続けられてきた方もいらっしゃるかと思います。

税理士という夢に向けて決してあきらめることなく、努力し続けた全ての合格者の方に、心よりお祝い申し上げたいと思います。

ほんとうにおめでとうございます!!

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2009年9月 3日 (木)

税理士新聞

先日お知らせしました税理士新聞への原稿掲載ですが、今日8/31発行の原本をいただきましたのでお知らせさせていただきます。

掲載していただいたテーマは「電子申告が税理士業務をラクにする!」で、今回は全3回連載の1回目、「電子申告はこんなに便利」です。

このブログでもたびたびお伝えしている電子申告を使用しているときに感じるメリットを中心に書かせていただきました。

今回は紙面の都合上、あまり字数がなかったので、内容よりも字数調整に苦労しました。

e-tax関連の内容は原稿にするとかなりのボリュームになってしまうことは経験済みなので、できるだけ重要ポイントだけを抽出して執筆したつもりです。

読まれた方は感想をお聞かせいただけるとありがたいです。

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2009年7月 1日 (水)

電子申告の表敬状

月曜日に近畿税理士会から表敬状が届きました!

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うちの事務所では比較的早くから電子申告に取り組んでいまして、今年の所得税の確定申告では全件電子申告で提出しました。

事務所のHPやこのブログでも、何度も書いていますが、

一度使うとやめられないぐらい便利なんです。

確かに最初の設定は面倒な部分もありますが、慣れてしまえば簡単です。

導入がまだの企業様、税理士先生はだまされたと思って、ためしに使って見てください!

当事務所では電子申告の操作指導等も通常の顧問料の範囲内でさせていただいています。

「ちょっと導入してみたいんだけどな~」という方がいらっしゃいましたら、

お気軽にお声がけ下さいませ。

 

ちなみに、前回のブログでのお伝えしました、

大阪府工業協会さんの役員給与セミナーは9/3(木)10:00~16:00の開催が決定しました。

場所は大阪府商工会館(大阪市中央区南本町4-3-6) 603号会議室の予定です。

あと書面添付の意見聴取は特に問題なく。何点か宿題はいただきましたが、調査省略になりそうな気配です。→7/6「調査省略」の連絡をいただきました。

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2009年2月 6日 (金)

確定申告進行状況

今月16日から確定申告の受付が始まりますが、皆さん準備は捗っていますでしょうか。

先日書き込みしたとおり、今年はお客様に協力していただき、資料集めがスムーズです。

今日現在で約半数の処理が終わっています。

納税の発生する方には住基カード+電子証明書を取りにいってもらったりしていますので、実際に16日に提出できるのは納税の発生しない2~3名分になると思いますが。

目標に掲げた2月中80%処理完了も夢ではありません。

で、最近個人のお客様の所に行く機会が増えているのですが、資料+会計データをもらったあとに

「中嶋先生に資料お渡しできてホッとしました。。」

と、同じ日に違うお客様から2回も言われてしまいました。

最初の方のときは気にしてなかったのですが、さすがに一日2回も言われると気になり、
(資料そんなに強く催促した覚えはないんだけどと思いながら。。)

「・・・・ホッとするって。。僕そんなにプレッシャーかけてますか?」

と聞いてみると、

「いやいや…、資料さえちゃんとお渡しすれば後は中嶋先生におまかせで、うまいことやってもらえるかと思って。」

とおっしゃられました。

それ以上は深くつっこまず、

信頼していただいてるんだな~と好意的に解釈することにした意外と楽天的なナカジマなのでした。

こんな調子で残りの確定申告も頑張ります!

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2009年1月16日 (金)

年末調整から確定申告へ

年が明けて、税理士業界の繁忙期に突入しています。

今日は午後から来客3件と中々忙しい日でした。
いつもではないのですが、重なるときには重なるものです。

年末調整も無事終わり、合計表の提出も完了しました。
次は確定申告ですが、今日の来客のうち一件は確定申告のお客さまだったので、滑り出しは順調です。

法人の決算も一緒ですが、遅くなる時ってたいてい前の予定がずれ込んでくるからなんですよね。

年末調整→確定申告も同じで1月いっぱいまで合計表がかかってしまうと、確定申告のスタートも遅くなり、結局は3月にバタバタするということに・・・。

幸いなことに3/15の申告期限ぎりぎりで税務署の受付時間(17時)を過ぎたので中央郵便局に走る!(※)というケースは経験したことがありません。

※大きな郵便局は24時間営業で、郵送で申告書を提出した場合の提出日は消印日で判定するため。期限ぎりぎりになったときに会計事務所がやる最終手段です。
法人ではやったことがあるんですが、月末の23時ぐらいに郵便局に行くと行列が。。。行列からは同じ業界の臭いがプンプンしました。

今年は去年までやっていた記帳指導も無いですし、滑り出し順調なので大丈夫だと思いますが、逆に去年はなかったセミナーや関東・信越地方への出張が入る予定なので、どうなるか読みきれない部分があります。

油断せずにスケジュール管理していかないといけませんね!

今年は電子申告の全件導入と、2月中に確定申告8割完了を目指して頑張っていきたいと思います。


税理士 大阪 確定申告 会計事務所
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