学問・資格

2010年10月 5日 (火)

教育とは詰め込みである!

タイトルの言葉はドラゴン桜の登場人物のセリフにもありました。

暗記教育の弊害が叫ばれて久しいですが、最近では過剰に反応しすぎであると思います。

確かに年号を覚えたりを受験教育で強制するのはどうかと思いますが、暗記をせずに勉強できるかというとかなり疑問です。
「暗記じゃなくて内容を理解して応用できるようにするんだ」と教育論をしたり顔で語る人は多いですが、個人的にはそういう人は全く信用しないことにしています。

内容を理解しなければいけないのは分かりますが、それを応用的に使えるまでに自分のものにするには、理解した内容を暗記しておく必要があるからです。数学でも解答をそのまま覚えるのはナンセンスですが、複数ある解き方を覚えるのは違う問題に対応するときに絶対必要になるものです。

また、理解してから覚えるのか、覚えてから理解するのかの順番もあります。上記のしたり顔の人は「理解してからでないと覚える意味がない」とでもいいそうですが、英語教育など、ときと場合によっては丸暗記でもいいから先に覚えてしまったほうが効率がいい場合があります。

ただ覚え方や覚える対象は十分吟味しなければ、暗記した意味がありません。

「英語を効率よく勉強する一番の方法は単語の丸暗記ではなく、英文をそのまま(発音も含めて)覚えてしまうことだ。」とは「超整理法」の野口悠紀夫先生も指摘しているところで、私もその通りだと思います。
私は高校生のとき成績が学年で一番だったのですが、それは私の頭が良かったのではなく、教科書を丸暗記していたからです。特に英語で効果が高かったです。定期テストぐらいの範囲なら余裕で暗記できる量です。学校の成績に悩んでいる人は今すぐやってみて欲しいです。

今現在、私が受験指導している税理士試験でも、条文暗記が勉強の中心です。
一見意味のないことのように思えますし、正直合格後は条文をそのまま覚え続けることは不可能です。
しかし、実務で申告書作成する際に「こんな規定が条文のこのあたりにあったけな~」ということは多々あります。

で、心に引っかかればそれから調べらればいいわけですから実務ではOKです。
一番怖いのはひっかかりが無い時。

幸いなことに私はまだ経験がありませんが、特例が適用される要件を満たしているにも関わらず、その特例があること自体を知らずに処理してしまったというケースもたまに耳にします。

私も税理士試験で受けていない税目を処理するときはいつも以上に気をつかわなければいけないと自分に言い聞かせています。だからこそ、暗記した条文自体は忘れてしまっていても、あの暗記は無駄ではなかったと思います。


あえて強く言いたいと思います。
教育とは詰め込みの肯定から始まると。

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2008年10月30日 (木)

2級FP技能士合格!と目標設定の手法

27日(月)が9月に受けていた2級FP技能士の合格発表だったそうで、昨日合格通知が自宅に届きました。

税理士周辺知識を身に着けようと、時間があれば資格試験(2006年診断士試験)を受けるように心がけているので、今回もその流れでの受験です。

知識身に付けたかったら、わざわざ受験しなくても勝手に本読んで勉強したらいいんでないの?という方もいますが、私の場合、何か目標がなければ勉強する気にならないんですよね。

特に仕事が忙しくなってきたりすると、「忙しいから・・・」と言い訳をしてしまったりするので。

「試験を受ける。」という目標があると、やはり不合格になるのは嫌ですから試験が近くなってくると勉強に身が入ります。

前の記事にも書きましたが、プレッシャーを感じながらやった勉強は、単に本を流し読みしているだけの勉強と比べ、記憶の定着が全然違ってきます。

私の経験から言わしてもらうと、勉強だけではなく、何か面倒だとか困難だと思うことをやろうと思えば、まず最初に目標を立ててしまうのが非常に効果的です。

皆さんもやりたいことがあったら、漠然と考えているだけではなく、具体的な目標を立てて見て下さい。

ちなみに目標は最初から大変な(長期的な)目標を立ててしまうと挫折しやすいので、節目節目に小さい(短期的な)目標をいくつも設定して、それが結果として大きな目標に結びつくような立て方がいいですよ。

この方法は税理士試験等の国家試験や会社の経営計画を立てるようなときにも応用できますよね!

是非だまされたと思ってやってみて下さい。

税理士 大阪 中嶋聡税理士事務所

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