« 義援金等に関する税務上の取扱い | トップページ | 飲食店経営の難しさ »

2011年4月 8日 (金)

[読了]小飼弾の「仕組み」進化論


小飼弾@dankogai氏による仕事の本質に迫る思考法。

◎目次
Part0 仕組み作りが仕事になる
Part1 仕組みの仕組み 仕組みを作る前に知っておきたいこと
Part2 仕組みを作り直す 目の前の仕事を20%の力でこなす仕組み
Part3 仕組みを使う 仕組みのコストとテストを考える
Part4 仕組みを合わせる チームで仕組み合うために
Part5 仕組みと生物 「新しい仕組み」を作るヒント
Part6 仕組みの未来
あとがき 本書ができあがるまでの仕組み    

単なるビジネスノウハウ本と思って読むと裏切られます(もちろんいい意味で)。
サラリーマン等が使う仕事術という側面だけではなく、チームとして、社会として「仕組み」を効率よく使っていくためのノウハウが詰まっています。

個人的に心に響いたのは、以下のオープンソフトウェアが社会の豊かさの増大に貢献していることに触れた記述。

「十分にモノ・コトを作れるなら、必要以上に作った分はタダで配るのが正しい」

「仕組み」は個人だけではなく会社ひいては社会全体に豊かさをもたらす要因ともなり得るということ。

このあたり、「ほんとにそんなことが可能なの?」と疑われる方は、クリス=アンダーソン氏のフリー~〈無料〉からお金を生みだす新戦略を合わせて読むといいかもしれません。

そのような組織論・社会論の他、プログラミング、生物学等、様々な分野に言及しているにも関わらず、「仕組み」というキーワードでまとまりを持っていることは驚き。

文章力もさることながら、その知識量がすごいんだな。

新20%ルールについては、本ブログにも以前に書いた(経営者になりきれない職人の話)ものと発想は同じだと感じました。
つまり、現場(ルーチンワーク)に煩わされていては、本当に創造的な仕事はできないということ(もちろん現場は現場で大事な仕事ですが)。

何かあったときのため、又は新しく何かをするためには常に余裕(特に時間的な)を持っておかなければならないわけですね。

その余裕を作り出すための「仕組み」。

日々の仕事に忙殺されている社会人。
チーム作りに悩んでいる管理職の方にお薦めの一冊です。

<関連記事>
[読了]空気を読むな、本を読め。

|

« 義援金等に関する税務上の取扱い | トップページ | 飲食店経営の難しさ »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: [読了]小飼弾の「仕組み」進化論:

« 義援金等に関する税務上の取扱い | トップページ | 飲食店経営の難しさ »