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2010年10月26日 (火)

講師というおシゴト

昨日、士(さむらい)クラブの10月例会に参加しました。

テーマは「士業のための講師力基礎講座」で、中小企業診断士の上田実千代先生による講演。
つかみの10分の使い方、アイコンタクトの重要性、専門分野の商品化、単品完結セミナーと本業PRセミナーの使い分け、講師を引き受ける際の留意点など、非常に勉強になりました。

特に目からうろこだったのは、主催者からの依頼があって講師をする場合、ポイントポイントで集客状況を確認して苦戦している様子なら、その手助けをする等、次からも「お願いしやすい講師」になるというお話や、セミナーのテーマが自分ができない分野の内容なら、単に断ってしまうのではなく、できる人を紹介して主催者との関係をつないでおくというお話でした。なるほど~という感じです。


ありがたいことに、私も今まで様々な場所で、話をする機会をいただいていまして、その経験を踏まえて講師という仕事について色々を考えてみました。

巷で数多く行われているセミナー・講演・講義の形には2種類あると思います。

一つは、大学受験、資格試験等の受験指導のための講義。
もう一つが、ビジネス系、ノウハウ系等の、経営・実務・生活等に即役立つ講演。

前者は、知識を伝えるもの(知識系)で、後者は考え方、やり方のきっかけやノウハウを紹介するもの(ノウハウ系)です。
傾向として、前者は複数回に亘って時間をかけて行うものであるのに対して、後者は単発のセミナーなどで多く見られるテーマです。(なかには例外もありますが)


私の例で言えば税理士受験指導専門学校での毎週の講義は前者、大阪府工業協会さんや大阪商工会議所に呼ばれて行う単発セミナーが後者の位置づけです。(受験指導校でも「受験希望者向けの「税理士実務家講演会」などは後者に該当します)


この形式の違いによって、講義の進め方は全く異なります。
知識系であれば、合格に必要な知識等を正確にいかに効率よく伝えるかに重点が置かれますので、テキスト・レジュメの作りこみが必要になりますし、難しい内容をいかにわかりやすく簡単な言葉で伝えるかという点が大事です。

参加者は元々勉強をしようと思って参加しているため、モチベーションを高めるような工夫はそれ程必要とはされません(全く必要ないというワケではないですが)。


それに対しノウハウ系は、即役立つ情報を入手したいというセミナー参加者からの要望が強いため、実益のある情報の提供であったり、即実行に移したくなるようなモチベーションが高まる内容にしなければなりません。

また、難しい言葉を使わずにというのは知識系と共通していますが、知識系に比べさらに専門用語の使用などは慎まなければなりません。

ノウハウ系では元々勉強ぎらいの人が参加していることも多く、お勉強的な内容にしてしまうと、強力な睡眠導入剤となって、途中から目をあわせてくれなくなる参加者が続出することでしょう。

そういう意味では参加者を自分の話に引き込む話術(ネタ?)も必要となりますが、私も含め専門家と呼ばれる方が行う講演ではこれが苦手な人も多いように思います。(逆に話術を持ってる専門家は最強ですね)

実際私も、過去にノウハウ系セミナーで勉強ネタをしてしまうという失敗をしてしまったことがあり、今では非常に反省しています。(原因としてセミナータイトルだけではどちら系かの判断が分かりにくかったことがあるのですが)


したがって、セミナーを成功させようとする主催者の方は、企画段階でどちらの類型に属する内容のものなのかを明確にしてカリキュラムを組んでいくといいと思います。

ただ、知識系では資格取得とかの目的がある場合以外は、セミナー後の専門家による無料相談会を開催するとかの工夫がないと中々集客が難しいですね。

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