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2009年3月26日 (木)

資金繰り管理の重要性

こんにちは。確定申告明けでしっかり風邪を引いていたナカジマです。

まだ少し咳が残っていますが、だいぶましになりました。

本日は午前中にお客様を訪問し、午後から事務所内での打ち合わせ等々。

午前中に訪問したお客様は、このご時勢にすごい勢いで売上を伸ばしている会社です。
すばらしいですね。

ところが、経理の方のお話をお聞きすると、

「お金があんまりないんです。。」think

と心配そうな顔。

原因を追究してみると、元々売掛金の回収サイトよりも買掛金の支払サイトが短いところに一気に取引量が増えたため、運転資金が苦しくなっている様子。

加えて仕入れでは特別な商品(一社の仕入先しか扱っていない商品)は、先方が強気で現金取引しか認めてくれないとのこと。

これらが重なって上記の発言となったのでした。

中小企業では、取引条件が厳しくケースが多く、大半の会社がこのような状況にあるのではないかと思います。

解決策としては、
①回収サイトを短く・支払サイトを長くできるように交渉する。
②利益率を上げる。
③回収・支払のサイト差が生じる期間の運転資金を調達する。
④過剰在庫が発生しないように得意先のニーズを細かく把握する。

等でしょうか。

まず①サイト交渉ですが、そもそも中小企業は交渉力が低いので現実問題として中々厳しい手段だと思います。
しかしながら、「チリも積もれば山となる」ではないですが、交渉で1週間、1日でもサイト差が改善されれば、必要な運転資金(+調達・返済コスト)が少なくなるわけですから、ダメもとで各社あたってみるべきだと思います。
さらに上記の特殊な商品のくだりからも分かるとおり、めんどくさがらずにその商品を扱う仕入先をなんとか開拓して、調達先を複数持つことによって交渉力を高める努力をするべきでしょう。

次に②利益率を上げて儲けを出し、その余剰資金をプールしておく。これができれば理想的です。このためには、利益率の低い商品にはあえて手を出さないという決断も必要になります。手間だけかかって、経営リスクが増えては元も子もないですからね。

③サイト差の改善が見られないようなら、運転資金を調達する必要があります。②の方法は自分で運転資金をプールしておく方法でしたが、現在手元に資金がない場合、金融機関等からの融資に頼らざるを得ません。
経営リスクを抑えるためには、できるだけ金利の低い公的金融機関等を利用して資金調達を図るべきでしょう。

④儲かっているのに資金繰りが悪化して倒産。。これの典型的な原因が過剰在庫の存在です。売れれば現金化できるはずが売れ残って、支払いの請求書だけが残る。
こんな最悪の事態をさけるためには、在庫の管理は非常に重要です。
商材によっては適正な在庫量の判断が難しい場合もありますが、一般的に調達リードタイム(調達に必要な日数)が短い商材ですと、在庫はほぼ無くてもOK。
究極は注文があってから仕入先に発注すれば、限りなくリスクを抑えることが可能です。
その場合にも、注文があったけど途中でキャンセルになる場合のリスクは考えておかなければなりません。

他の会社にも販売できる商品であればかまいませんが、転売できない特殊な商品の場合は、契約書を結んで、どたキャンのリスク回避に努めるべきでしょう。
特殊な商品の場合は逆にこちらの交渉力も強いはずですし、新規の取引先なら契約の締結に同意を得られやすいと思います。

以上思いつくままに資金繰り改善策を列挙してみましたが、この情報が少しでも中小企業経営の役に立てば幸いです。

追伸:今回は久しぶりにビジネスブログらしい内容でしたね。。bank


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